2020年3月17日火曜日

アメリカ留学 Day57 姿勢

Work From Home (WFH)

研究所が閉鎖したことに伴って家で仕事をする必要が出来ました。
家では実験することが出来ませんし、必然的にコンピューターに向かい合うことになります。

ただでさえ気が散りやすい家という環境において以下にパフォーマンスを引き出すかという課題に向き合うとき、個人的には作業時の姿勢が何よりも大切だと思っています。ここでいう姿勢とは、「仕事に対するお気持ち」ではなく文字通りの「体幹および四肢の配置」のことを示しています。

作業時の正しい姿勢については、キーボードと机に対して垂直に配置したディスプレイを使う場合、机に水平に置かれた紙に対して筆記具を用いて記入するなどする場合では異なりますが今回はコンピューターを用いる場合を考えたいと思います。

軽く調べてみた所、富士通のウェブページ、「肩がこっていませんか?それはパソコンを使う姿勢が原因かも!」に掲載の図が結構わかりやすいと思います。

このページによると、ポイントには以下の8点があります。
  1. 上腕垂直、肘を90度以上にしてキーボードに自然に手が届く。
  2. 腕は机か椅子の肘で支える。
  3. 椅子は37−43 cmで調整できるものを選ぶ。
  4. 椅子の座面と膝の隙間は手指が入る程度のゆとりをもたせる。
  5. 足裏全体が床に接するようにする。つかないときには足台を利用する。
  6. 目からディスプレイまで40cm以上の距離を確保する。
  7. 画面は視線の水平よりも下に設置する(見上げるかたちにしない)。
  8. 机は60-72 cmで調整できるものを選ぶ。
これらの問題は椅子に「座っている」という姿勢に起因して発生するものがいくつか含まれるためその問題は「立つ」ことである程度解決できることからスタンディングディスクも流行っています。

今、私が間借りをしているお家では、有り難いことに最初から机、椅子、ベッド、電気、収納棚が備え付けられていました。

一方、往々にして備え付けの机・椅子というのは作業環境では上記に挙げられているような個人の体型に併せて高さを調整する機能が無いことが多いものです。

体に有っていない机・椅子を使うとどのような姿勢を撮らざるを得ず、問題が生じるのか図を描いてみました。


上段左は私が現在直面している「天板面が椅子に対して高すぎる」という状態です。

この設定において、肩の位置を自然な位置に配置した場合、天板よりも肘の位置が下がってしまいます。すると肘より先の一点を支点として腕全体の重さを支えざるを得ません(問題1)。また、肘の位置が天板より下になることによって前腕に角度がついてしまい、自然な角度でキーボードやマウスを扱うことが出来ません。常に前腕の筋肉の一部を収縮・伸長させて手首を下方向に曲げなければ作業ができなくなっています(問題2)。

上段右は適切な姿勢を示しています。天板面の位置はほんの少ししか変わっていないのですが、理想的な作業姿勢になっているのがわかるかと思います。

下段については、手首の不自然な角度を修正するため机を寄せ(あるいは体を机に寄せ)、肘を机に置いた場合を図示しています。この状態では、肘を挙げる必要があり、必然的に肩が持ち上がることが問題です。絶対に肩が凝ります。

この問題は根本的には机や椅子の高さを調整することが出来なければ解決することは出来ません。

ただしごまかすことなら出来ます。
この姿勢を私はお行儀悪座りと命名します。この姿勢で作業している人をたまーに見かけますが、多分机や椅子が有っていないのだと思います。決して大物ぶってふんぞり返っているわけでは無いと思います。

なぜこの姿勢が楽なのか、解説したいと思います。まずひとつ前の図にて指摘した手首や肩の配置、腕の重さの分散に成功しています。尻をずらして座り、肩の位置を下げると共に肘をに近づけることが出来ています。ただ、この姿勢は腰や背骨に大きな負担をかけていると思います。短い期間その場しのぎのために用いるのは良いですが、やはり体に有った机や椅子を使うべきでしょう。

「「「「だがオレはお行儀悪座りで行く!!!」」」

ではまた。







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